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Interview: IX -NINE- (JP)
Thursday, May 7, 2015 at 12:00am in News

Interview: IX -NINE- (JP)

IX NINE 2015

(This is the Japanese version of S-T.net’s exclusive interview with IX -NINE-. Click here for the English Version.)

アンビエントロック、エレクトロニカと和風の音を通じて日本音楽の代表を目指している、IX-NINE- (ナイン)です。今年2月15日に結成し、3月12日に初ミニアルバム「VIDYA」がリリースされました。ライブ活動はまだこれからですが、既に2曲入りの EPPairidaēza lost / Subliminal Sunriseが無料ダウンロードにて配信中です。S-T.netがIX-NINE-の初めてのインタビューにて、結成、初ミニアルバム「VIDYA」、音源制作、ライブの予定等について語りました。

–つい最近結成されたバンドなので、たぶん知らない人が多いと思いますから、最初はバンドとメンバーの自己紹介からお願いします。

$ali: リーダーをやってるコンポーザーの$aliです。

Nøi: 琴とサンプラー担当しているNøiです。

 

–そしてバンドの紹介、バンドのことをちょっとだけ説明してください。

$ali: 基本的に、新しいことをやりたいなと思いました。普通のロックだけじゃなくて、日本人なので和楽器だったり、伝統音楽とかを混ぜました。元々エレクトロニカとかアンビエントといった別の畑の音楽やっていたので、そういった要素を入れられたらなと思いました。複合的な音楽をやってるバンドですね。

 

–バンドの名前に特別な意味は何かありますか?

$ali: 変に意味づけるとそこに縛られたり囚われたりしちゃうから、まず意味のない名前で始めようということで、単純に響きと、あとは字体ですね。 “IX”で一文字の絵面が面白いんじゃないかということで、「ナイン」にしたんです。

その「ナイン」の、最初のミニアルバムが「VIDYA」という光、智慧とか、生を高みに引き上げるみたいな意味合いのアルバムだったんです。

タロットカードで「ナイン(No.9)」っていうのが「隠者」=「ハーミット」、それが偶然にアルバムタイトルと結び付いたというか、点と点が結び付いて、線になったんじゃないかというところがあります。今はただ意味のない名前というよりはけっこう親近感、愛着湧いている名前ですね。

 

–結成される前にメンバーは知り合いでしたか?

$ali: そうですね。元々ボーカルのIXとは昔バンドしたりと音楽仲間でした。きっかけがD’espairs Rayというバンドの打ち上げ会場で何回か会っていて、その繋がりで彼と知り合いになりました。

僕とノイは地元の仲間というか、それで誘って三人組になりました。

 

–ノイさんもこの前にバンドの経験はありますか?

Nøi: ないです。

 

–どうですか?バンドは(笑)

Nøi: なんか楽器とかちゃんと触ったことはないから、パソコンのDTMぐらいしか。人前に立ったりするのって、ちょっと心配だなと思うことはありますね。

 

–バンドコンセプトについてですが、Facebookページで「ビジュアル・アート・バンド」とありましたが、それは自分の言葉だったら何と表現しますか?

$ali: 単純にこういう意味でビジュアル・アートはこういうものというわけじゃないですけど、一般的にビジュアル系っていったらやっぱメイクして、髪を派手にしてというとこは最近当たり前の感じになってると思います。

音にも表れてると思うんですけど、エンターテインメントというよりはもっと根深い文化的な意味合いで音楽を作りたいなと思って伝統音楽を取り入れてあの名前にしたんです。

 

–IXはどんなジャンルだと思いますか?

$ali: そこがちょっと難しいところですね。自分たちも始めたてで確立できてないところがあります。ただ意識してるのは先も言ったロックの中にアンビエントとかエレクトロニカ、あと伝統音楽、ポストロックとかを混ぜた…

 

–ノイさんはある曲では琴も使ってますよね。これはバンドとして、特にロックバンドとしてはちょっと珍しいと思いますが、この楽器とこんなサウンドにした理由は?前にもちょっと話しましたけど、ビジュアル系と別のようなことをしたいと言いましたけど…

$ali: いちおう曲は全部自分が作って、ライブで演奏する時は彼がやるんですけど。単純にやっぱりやってる人がいないっていうところが第一にありました。

あとはその楽器ですよね。エレキ大正琴を使ってるバンドを見たことがないので。和楽器バンドが流行っていて、ちょっとまた違うんですけどその辺りでで一線を画すというか、わりと新しいことをやれてるかな?という感じで取り入れました。

 

–ノイさんはどのぐらい琴を弾いてますか?

Nøi: 少し…全然やってないですよ。触ったのが$aliにもらって、そこから始めたので一ヶ月ぐらいしか。

 

–一ヶ月?その一週間の中でどのぐらい練習しますか?

Nøi: 一日ぐらいですね。

 

–そして他に珍しい楽器を使われていますか?サンプリングとか。

$ali: サンプリングだと前衛的なスタイルじゃないんですけど(それ)も意識しています。たとえば壁をノックした時に鳴る音をまず収音して、それをもとに加工してリズムに組み込んだりします。

あとは人の声とか…

 

–あ、そうなんですか、「Sky Burial」に入ってますね?

$ali: とかですね、それもそうだし。

 

–そのセリフをどこからとりましたか?

$ali: 単純に人が喋ってる動画の一節です。

それから音声を抽出して、加工してという感じです。あとは街の中を歩いててもけっこう泣き叫んでる人たまにいたりしますよね?そういうのをこっそりiPhoneマイクでボイス録音したりするんですよ。

 

–どんなバンドやアーテイストに影響されましたか?

$ali: 国内だと一番強く影響を受けたのはやっぱりDIR EN GREYですね。

海外のも影響を受けてるんですけど、バンドの名前でいうとEfterklangと、Múm、This mortal coil…

作曲家というか、ソロですけどKeith Kenniff、その4つは自分の中で結構色濃いですね。

Nøi: AviciiとかDavid GuettaとかNicky Romero、ヨーロッパのDJの音楽とアーティストが好きですね。

 

–最近リリースされた1st MINI ALBUM「VIDYA」のタイトルの意味を教えてください。

$ali: これはちょっとさっきとかぶっちゃうんですけど、日本語で言うと「光明」ちょっと仏教用語っぽいんです。悟りとかの意味合いに近いものです。

このアルバムは主人公が一人いて、その人が死に向かっていく過程です。その光を見出して、次の生の高みに昇るという意味で「鳥葬」とか「沈黙の塔」とかが楽曲のタイトルになってるんですよ。人生の中で未来へ向かっていく意味で、このタイトルにしました。

 

–このミニアルバムの曲の間にはテーマやメッセージやストーリーは何かありますか?それ以外 (笑)

$ali: 最初の「壮美なゆらめき」からいきなり歌詞の内容的にはずたぼろに傷ついた感じで始まってます。そこからこうだんだん…「沈黙の塔」の辺りから死の準備に入る段階を追って、最後に亡くなる。転生して、次に繋がるというニュアンスですね。

リスナーに向けてのメッセージというよりは自分の中での決意とか、戒めみたいなところが強いですね。

 

–そしてミニアルバムの曲を一つずつちょっと紹介したいと思います。

1. Remembrance

$ali: 砂時計を逆さまにひっくり返したイメージで作った曲です。

最初のイントロからこうリバースノイズで始まる曲で、砂時計を表現してる。自己の内面、思想にどんどん入っていく感じの曲ですね。

2. 壮美なゆらめき

$: ちょっと歪んだラブソングという曲です。人生の中での後悔とか、懺悔とかの意味合いの曲ですね。

歌詞の中で「蝋燭」とかゆらめきっていってるだけあって、蝋燭の火が揺れてて、最後に消えてしまうイメージの曲です。

3. 白蓮

$ali: そこから真っ暗闇の中…元々その「白蓮」というと、命が消えてゆくイメージです。

歌詞の中で「厭世」というのがあって、世の中を嫌うとか、全てを疎ましく思うとか、そういったディープなところに自分が沈んでいくイメージ。だから歌詞の中にも「沈んでいく」とか。自分をたとえば蝶として、その羽根を広げて死に向かうみたいなことを歌ってます。

4. 沈黙の塔

$ali: 「沈黙の塔」がその次の曲の「Sky Burial」のための施設なんですよ。そこで最後、自分が死ぬための準備に入る。

–ちょっと怖いですね。 (笑)

$ali:(笑)ちょっと怖いんですよね。だから曲中で…もしかして聴いているかもしれないんですけど、静かなセクションからいきなり激しくなるんですよね。

そういう歌ですね、この世に別れを告げるため、一番の起点というか、アルバムの中でもそういう立ち位置の曲です。

5. Sky Burial

$ali: 今言った鳥葬、最期死んで終わる曲なんですよ。歌詞の中にも「意識を投げて」とかわりと自殺に近い意味合いの曲です。曲は綺麗なんですけど。

全部真っ白になって、次に希望をもって進んでいく曲ですね。だから最初のフレーズとかも人のセリフで、「フレンズ」だったり、自分の人生を一瞬回想してる感じのシーンから始まるっていうニュアンスですね。

6. 彼岸と月

$ali: 「彼岸と月」で完全に人生を見下ろしてるという、死後のシーンです。MVの映像でも三途の川だったり、最初に真っ暗なところから光に向かいます。抜けたら彼岸に、天国にいます。日本だと死後、四十九日…魂が生きている期間を指している曲です。

彼岸にいる時に人生の混沌というか、葛藤とかを見下ろして、思い出に浸っている曲ですね。

–「彼岸と月」のMVは3月11日に配信されたんですよね。

$ali: はい、東北の震災と同じ日ですね。

–作った時に、そういう思いはありましたか?

$ali: そうですね、自分の中で弔いじゃないですけど死を強制された人というか、その人たちに向けて何かできないかというのがやっぱりありました。タイトルが「彼岸と月」なので、鎮魂歌ですね。自分の価値観に対してもそうですし。そういう風に亡くなった人達がいっぱいいるので、そこで自分が音楽を作る立場の人間として出来る事はなんだろうと考えたら、やっぱりこういうことでしか表現できないと思いました。だから曲調も最後に綺麗というか、そんな感じで終わらせています。

7. Dirge

–「Dirge」は本当にこのCDの本当の終わりのような感じがありますけど なんか第一章の終わりみたいな感じですね。

$ali: そうですね。聴いてくれた方からもメッセージをもらったりしました。ちょっと明るいというか、光に向かってるという感じがあります。終わりなので、再生するという意味があります。

歌詞中の「そっと泣いて頬伝う」とかっていうのは自分が死んだ時に、多分誰かしら泣いてくれる人ってやっぱり誰にでも一人くらいいると思うんですけど、その人を見て思ったこととか、双方の目線で描いて最後に高みに向かっていくという意味ですね。

 

–「VIDYA」を作る間、成功したと感じることは何かありましたか?

$ali: 手法でいうと全部宅録です、家で。そこの音楽的な話で、宅録でいいものを作るというのが難しくて、そこが大変でした。たとえばギターの音一つにしても生音とデジタルの違いをどう濁すかっていうのはテーマにありました。

 

–メンバーにギターを弾いてる人はいますか?

$ali: 僕が一応全部やりました、そこも苦労しました。

 

–ベースとドラムは?

$ali: ドラムは打ち込みとサンプリングで作り、ベースとギターとバイオリンを弾いたのは僕です。

 

–「VIDYA」のききどころを教えて下さい。

$ali: ボーカルのIXはハイトーンが綺麗なボーカリストだと思っています。ディープな曲にうまいことはまったかなとは思っていて、綺麗な世界観とかそのへんのギャップみたいなものを感じてもらえたら嬉しいなって。

あとは和楽器も使ってるのはもちろんですけど、途中でファンクなリズム入れたりとか、先に言ったようにエレクトロニカとか、様々なジャンルの片鱗を感じられる音楽に仕上げてるつもりではいるので、そのへんが伝わればいいなという感じですね。

楽曲を例に出すと「沈黙の塔」とか結構気に入っています。最初のイントロの打ち込みの音とか、やっぱりいままでやってきたエレクトロニカとか自分の経験が活かせた楽曲だと思います。途中でメタルコアとか、わりとラウドな音楽のリズムを使ったりもしてて、そこにエレキ大正琴を弓で弾いたフレーズを入れました。面白い組み合わせとか変拍子だったり、わりかし詰め込めたので「沈黙の塔」は成功したかなと感じですね。

 

–次のリリースは何か決まっていますか?

$ali: 次は1st EPが無料でダウンロードできます。曲も個人的に色々言われたのが、海外と国内からも和楽器を使ってるというだけでsukekiyoのパクリというか、真似だと言われることが多々ありました。恰好があれなのでそう見えるのもしょうがないですけど、そこで俺らはそれだけじゃないぞというか…もっと感覚的でゴシックというか、ガッツリ暗い曲です。アルバムとはまた違う要素が入ってる2曲ですね。

 

–それからナインというバンドは音源から始めましたね。それはちょっと珍しいでしょうね、普通ライブから始まりますから、これから何かライブの予定は決まっていますか?

$ali: ライブも夏にやろうと思っています。一応メンバーが三人なので、ライブのサポートとしてドラムやギターを入れて、たぶん5人編成でやります。

 

–初ライブはどんな感じになるでしょうか?

$ali: 楽曲が楽曲だからみんなでノリノリにという感じにならないので、ちょっと心がけてるのが楽しんでもらうというよりは、聴き終わって「良かった」って思えるようなライブにしたいです。

 

–ライブでも仮面を使いますか?

$ali: そこがちょっと難しいところですね。やりたいですけど、ボーカルが歌えるかなという話はしていました。どうなるかちょっとわからないですけど、改造して歌えるようにするのかとか考えていますが、たぶん付けると思います。

 

–そうすれば面白いですね。 (笑)

$ali: 頑張ります。

 

–誰が作りましたか?

$ali: 仮面は中村光江さんという能面師の方がいるんですけど、そこの教室に通ってるお弟子さんで徳光さんという方です。その方が彫った面を僕とNøiが着用してて、僕の面だけちょっと改造というか、表面に加工して自分でいじちゃってます。

表面の色とか、柄は僕がやりました。

ボーカルの狐面はまた別に制作されてる方がいます。世泪という名前でやってます。

以前何回かイベントで共演してて、元々知り合いで、お願いして作ってもらいました。

 

–これから話はちょっと変わりますけど、海外のファンにも国内のファンと同じぐらいプロモーションするようですね。なぜ海外のファンに同じぐらいプロモーションをしていますか?

$ali: 個人的に似たり寄ったりなバンドがやっぱビジュアル系にしても他のバンドでも結構多いなと感じていて、なんか世界から日本がどう見られてるのかわからないですけど、たとえばアニメとか…何が有名なの、日本って?

 

–アニメ、さむらい、にんじゃとか、てりやき…(笑)

$ali: (笑) っていうのだけじゃないよというアピールをしていきたいです。こういう風にやっている人もいるんだよと。ちょっとおこがましいですけど、代表は出来てないんですけどそのぐらいの意気込みで、和の音を使用したんです。

 

–海外向けのオンラインショップもありますよね。海外からも注文できることに特に驚きました。なんで海外向けのオンラインショップを作ろうとしましたか?

$ali: 海外にもやっぱ日本の音楽が好きな人がいるよなあと思ってて、その人たちに自分達の作品を届けたいと思いました。たとえば始めたての人達ができる事ってiTunes配信ぐらいだと思うんです。でもそれだと作品を手にとってもらうことが難しいですね。渡したくても流通とかも出来ないので…じゃあ今出来る事なんだろうと考えた時に、それしか逆に方法ないかなということでショップを作って直接送ります。単純にそこのやり方の問題というか、現状何が出来るかという話でそういう結果に至りました。

 

–日本語が全然わからないファンもいると思いますが、ナインの音楽だけで伝えたいことは何かありますか?歌詞じゃなくて、音楽だけで。

$ali: コンセプトに3つのキーワードがあって「幽玄」「叙情感」とか「郷愁感」…ノスタルジーといった意味です。

 

— 最後にファン、海外ファンと国内ファンとS-Tの読者へのメッセージをお願いします。

$ali: まだ始めて二か月とかで、全く全貌が見えないと思うんですよ。これから単純に飽きないような音楽にしていきたいので、そこは見守ってもらえたら幸いです。もし作品出したら、聴いてもらえたらありがたいです。

あと今これを見てくれてる人がいると思いますけど、是非僕たちの作品を聴いてみてください。

ありがとうございます。

 

取材・文: シャノン、クー

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